秋の作業

うれしい、忙しい収穫の季節。春からの努力と気配りが実ります。


稲作農家の秋は本当に寝る間がありません。

現在の働き方改革からすると、農業は別枠 という現実。

秋の天気は変わりやすく、朝稲刈り日と準備を進めていても予定の田んぼに着く頃にはなんだか雲が出てきてあっという間に雨、ということも度々ありました

そして稲刈りをすると刈ってきた籾を火力乾燥機で乾燥させなければなりません。

 農家はつねに天気予報を見ています。朝起きて今日の天気はどうかしらと。

「今日と明日は天気、でも明後日は台風接近」とテレビで!

さあ大変です。今日と明日はどんどん稲刈りするぞ!と皆は言います。   

ということは…………まず今日稲刈りを思いっきりする。昨日の稲刈りした籾は乾燥が上がっているタンクにいっぱいになっている状態。籾すりをして空にしないと、明日の稲刈り分が乾燥機に入らないではありませんか。

なんとか稲刈りに間に合わせる為、夜遅くまで、そして朝早くから籾すりします。この作業がとても大変でした。

そこで平成18年8月 

後継者育成も考え(株)安曇野水田カンパニーを設立するとともに、荷受け=乾燥=籾すり調整=出荷 を 

一環体系で作業出来る事を考え、ミニライスセンター(ナチュラルミニ・高品質自然乾燥機)を建設しました。

 

ナチュラルミニという高品質自然乾燥機 

 火力を使わない常温除湿乾燥システムで品質を損なうことなく付加価値の高い自然乾燥米に仕上げる事が出来ます。

「ナチュラルミニ」は、 除湿機( DAG )によって外気と同じ温度の一定湿度の空気を作りだし、空気から直接水分だけを取り、温度を変えません。

従って無理に加温することもありませんので穀物をゆっくりと乾燥させ穀物にも優しく自然の風味を損なわない乾燥が出来ます。

はぜがけまい という昔ながらの方法がありますが、秋には台風など雨がよく降りますので、せっかく乾いた籾がまた濡れてしまう事があります。

この「ナチュラルミニ」は稲刈りして籾を張り込むと自然の風で除湿していますので、夜は安心してゆっくりと休むことが出来ます。

作業の省力化 

お天気相手の忙しい秋は稲刈りをするだけ2.5haの籾を貯蔵出来るビンが4本合計10ha分投入することが出来ます。

安曇野カンパニーは3回転可能で、30haの籾が今摺米として皆さまにお届けすることができます。

秋の天気は変わりやすく突然の雨


コンバインで刈った籾をデポに搬入


コシヒカリ専用自然除湿乾燥機に投入
全自動コントロールパネル


昇降機で、1番から4番のタンクへ個別貯蔵

火力を使用せず風だけで乾燥します。マドラーにて撹拌しゆっくりと乾燥させていきます。


一壜で2.5ヘクタール籾貯蔵しながら自然乾燥します。