春の作業

さあ、田植えが始まります。

一番忙しく心騒ぐ季節。まだまだ寒い日もありますが、力がみなぎってきます。さあ!田植えの準備です。

米作りは人づくり、米作りは苗作りから 

昔の人はよく「段取り八分」と言っていました。

毎年おなじ作業をするのですが、計画をたて、そのスケジュール通りに一つ一つ作業をこなしていきます。

田んぼは一枚でも百枚でも同じです。ただ苗作りのひと月は、自然との対話。 

四月という季節は、稲にとってとてもとても大事な日々。

失敗は許されません。この時期 農家のお母さん達はかなり神経質になります。

先ずは、(青年達に)  一からご説明いたします。何故ならこれからの 日本の農業を継続してほしいからです。農業後継者になったつもりで読んでもらえると嬉しいです。

  1. 種籾の必要量の計算と確保について……これは、今年の作付け品種と作付面積により何枚の苗を育苗すればよいのかを計算します。
  2. 育苗の必要枚数と、育苗可能なハウスのサイズを考え、安曇野カンパニーのハウス三棟に、品種を間違えないよう並べることが大切です。
  3. 種籾は、生きています。皆さんが、普段食べているお米は、籾から籾すりし、玄米となり精米することで白い白米になります。その最初の籾は、眠っています。眠っている籾の目を覚ます必要があります。
  4. まず、水の中に種籾を浸します。ある一定日数、それは積載温度によります。次に温度をかけます。今では優れた芽出し機なるものがありますのでその設定で、芽が出たところで今度は冷たい水に浸します。いったん芽が出るとどんどん芽が伸びてしまいますので、種まきに合わせて温度を下げてあげます。
  5. 種まきできるよう種籾の水を切ります。これまた 便利な機械があります。以前は洗濯機の脱水機能を使って行っていました。
  6. ここまでに一週間がたちます。芽が出た状態で、さあ種まきです。
  7. 芽は、ちょこっと出ていますがそれを発芽させます。いろいろなやり方がありますが、安曇野カンパニーでは、1000枚入る発芽機で発芽させるのです。フォークリフトにより120枚重ねたパレット8枚を発芽機にいれ2昼夜です。
  8. ハウスに並べます
  9. ここから三週間あまりお母さん達の神経を使う日々のはじまりです。
  10. 続きは、今年の私のブログでお届けいたします。

松川村の水源地